古民家を移築した温泉宿
板取川温泉のさらに奥に秘湯を守る会の宿「神明温泉 すぎ嶋」はあります。
この宿には何度も訪問をしていますが、いつも秋から冬にかけての季節です。
門前には来る冬に備えて、多くの薪が備えられています。
岐阜県の南部のこのあたりでも多いときは積雪が1メートル以上にもなるそうです。
門から母屋に向かう中庭には、2ヶ所の水飲み場があります。
この宿へと続く板取川沿いの県道52号線は、「日本の道百選」にも選出されている道で、24Kmにわたり10万株ものあじさいが見られる通称「あじさいロード」と呼ばれています。
あじさいの身頃は、6月下旬から7月上旬ですが、11月下旬に訪問をしたときでも庭には見事なあじさいの花が飾られていいるときがあります。
母屋の建物は、築150年の豪農の家を移築したとのことです。
廊下には、ジャズが流れフロントの前では囲炉裏に火が灯っていて、熊の毛で出来た敷物が用意されています。
このあたりは、猿や鹿、猪に野生のウサギなどの動物が頻繁に現れていて、私も車で走っていて猿の群れに遭遇したことがあります。
すぎ嶋の部屋
この宿は、囲炉裏無しのスタンダードの部屋が2室、囲炉裏付のスタンダード部屋が6室、特別室が2室、露天風呂付離れ土蔵室が2室の全12部屋となります。
全室トイレ付、冷蔵庫、テレビ付きです。
1囲炉裏付きのお部屋
こちらの部屋は、1階にある囲炉裏つきの部屋「夕すげ」です。
この部屋は2度利用させていたいたことがあり、12月に利用をしたときには、こたつが準備されていました。
仲居さんが茶を入れてくれて一息つきながら、夕食と朝食の時間を決めました。
夜は、囲炉裏の炭に火を肴に持参した日本酒をチビチビと楽しませてもらいました。
2露天風呂付きのお部屋（「岩千鳥」と「石楠花」）
露天風呂付きの部屋は、母屋から離れた土蔵に2部屋あり両方とも2人部屋となっています。
右手の部屋が「岩千鳥」で、左手は「石楠花」と呼ばれていて左右対称の造りになっています。
土蔵の部屋は2階建てで、1階には囲炉裏部屋とトイレ・洗面台・バスと外に露天風呂があります。
2階はベットルームになっています。
机の上にテレビがあり、空気清浄機は設置されていました。
露天風呂は、1人用のつぼ湯。
こちらは、「岩千鳥」の露天風呂。
「石楠花」の露天風呂では、紅葉を独り占め。
当然、好きな時に好きなだけ入浴することができます。
すぎ嶋のお風呂
1大浴場
1階の離れには、大浴場があり、昼は日帰りの入浴を受け入れているので脱衣所には貴重品入れのロッカーがあります。
内湯は、主浴槽と小さい源泉浴槽が板で仕切られています。
源泉温度が低いので、大きな浴槽は適温に加温されています。
どちらもかけ流しです。
透明な温泉は、ヌルヌル系です。
露天風呂は、循環式なのでやはり湯力が少し弱い感じですが、肌寒い季節には温かい温泉は気持ちいい。
2貸切露天風呂
貸切露天風呂は、2ヶ所あり事前の予約制になっていて、入りたい時間帯をあらかじめ廊下にある予約表に記入します。
母屋からは、少し離れた場所にあって竹林を歩いていきます。
昔は木板が敷かれた小道でしたが今はコンクリートで舗装されてかなり歩きやすくなりました。
「明神山」は2つある露天風呂の奥側になります。
檜の浴槽になって、目隠しも少なくて山林のなかでゆっくりと温泉を楽しめます。
手前にある貸切露天風呂が「高賀山」です。
こちらは、「明神山」に比べて目隠しの囲いが少し邪魔な感じがします。
どちらの貸切風呂も加温はされていますがかけ流しの温泉です。
すぎ嶋の夕食
夕食は、時間になると部屋までお迎えがやってきてくれて、食事をする個室まで案内をしてくれます。
この季節にしか食べることが出来ないパンパンに身が詰まった子持ち鮎を大吟醸でいただきます。
目の前にある囲炉裏の火を使って、飛騨牛などを網焼きし、隣りの囲炉裏にはきのこ鍋も出てきます。
刺身が駄目な私は、岩魚のホイル焼きをいただきました。
2020年11月の夕食では、お目当ての子持ち鮎は変わらず美味しい。
囲炉裏焼きにこんにゃくがありました。
そして、ラッキーなことにきのこ鍋には地元で獲れた猪肉が入ったきのこ＆猪鍋です。
この秋は、宿の売店で購入をした地酒を飲みながら夕食を楽しませていただきました。
いつもこの宿の食事には満足です。
朝食
朝食は前日の夕食と同じ個室でいただきます。
いつも品数は十分で満足いくものです。
温泉基本情報
源泉名：神明温泉
泉質：アルカリ性単純温泉（低張性-アルカリ性-低温泉）
湧出量：117L/分
泉温：30.9度
PH:8.9
料金・アクセス情報など
住所：岐阜県関市板取4838
電話：0581-57-2532
総部屋数：12部屋
HP: 神明温泉 すぎ嶋
http://www.sugishima.com/
パンフレット
