由布院は盆地である。
かつては山に囲まれた普通の田舎だった。
名所旧跡もない。
温泉の湧出量は全国1位という豊富さだが、客は少なかった。
現在、旅館も増え、みやげ物屋が立ち並び、国内温泉地のトップクラスの人気を集めるようになった。
年間の観光客は380万人、宿泊客は95万人を数える。
この奇跡的な成功の陰にはどのような努力があたのか。
「由布院ブランド」を築き上げたまちづくりの物語。
(目次)
第一章 ふたりの「まちづくりの達人」
第二章 由布院らしい「まちづくり」
第三章 「まちづくり」のあゆみ
第四章 由布院へ来た人たち
第五章 発展する由布院の悩み
第六章 由布岳の麓に生きる
出版情報
発行所:株式会社新潮社
著者:木谷文弘
発行年月日:2004年11月20日
著者プロフィール
木谷 文弘(きたに ふみひろ)
1947年(昭和22年)、岡山県生まれ。
愛媛大学卒業後、大分県庁に勤務。
土木技師として道路建設や都市計画に携わった後、早期退職。
「木谷ムラマチ計画研究室」を主宰。
著者に「薫平さんと健太郎さんから教わったこと」「もうひとつの湯布院温泉発展策」など。