「有馬稲荷神社」は、有馬温泉街から坂を上った高台にあります。
その名前の通り稲荷大(神宇迦之御魂命ウカノミタマノミコト)を主祭神としていて、五穀豊穣・無病息災・家内安全・家業繁栄などにご利益があります。
有馬温泉のパワースポットでもあります。
階段の前の案内板には
舒明天皇・孝徳天皇(600年代)が有馬温泉に行幸されたとき、杉ヶ谷行宮の守護神として祀られたのが始まりです。
射場山(いばやま)の中腹で こぶしの花をはじめ、四季折々の花名所になっています。
と書かれていました。
630年から670年頃に舒明天皇(じょめい天皇)と孝徳天皇が有馬温泉を訪問しました。
その後、有馬行宮の跡に、難波宮(神戸市灘区)で亡くなった孝徳天皇の御霊と鎮魂のために、稲荷大神を迎え造営したのが有馬稲荷神社です。
有馬稲荷神社が歴史上に登場するのは、それから500年ほど後の1180年頃の平氏から源氏の時代に移った時に、後鳥羽天皇が鎌倉幕府に権力が移ったことを嫌ってクーデターを起こしますが失敗。
隠岐島に流罪になり、都に帰還を願いながらも亡くなりましたが、その鳥羽天皇が新古今和歌集で藤原定家と一緒に和歌を詠み、武家政権の打倒を祈願して、社殿の建立と龍神様の彫り物、自分で作った刀を有馬稲荷神社に奉納ています。
左右には今は無くなってしまった宿も含め、奉納の証が刻まれていました。