【蔦温泉  蔦温泉旅館】南八甲田にある一軒宿
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冬季は日帰り入浴休業です

蔦温泉は、1174年に発見されたと云われていて、ブナの原生林と「蔦の七沼」と称される湖沼群に囲まれた一軒宿の「蔦温泉旅館」のみがあります。
木に絡まるツタが多く生えていたことがこの地の由来です。
建物は、大正時代(1918年)に建造された2階建て木造の本館が改修をされながら現存しています。
古い歴史のあるこの宿には、多くの著名人が滞在していて、あの吉田卓郎さん作曲・岡本おさみさん作詞の「旅の宿」もここで創られたそうです。

(旅の宿)
浴衣のきみは尾花の簪
熱燗徳利の首つまんで
もういっぱいいかがなんて
みょうに色っぽいね・・・・

フォーク全盛期に育った私には耳になじんだ曲です。
その他に数々の文人やプロレス界の巨人アントニオ猪木もこの温泉を愛し、大町桂月とアントニオ猪木(猪木寛至)はここにお墓まで建てました。

宿の受付で入浴料を支払って、一階の廊下奥にある大浴場に向かいます。
大浴場は、男女入替制の「久安の湯」と男女別の「泉響の湯」があります。
「泉響の湯」は、井上靖氏がここを訪れたときに、蔦温泉の雰囲気を「泉響颯颯」(せんきょうさつさつ)と言ったことから名付けられました。
これは、「泉の響きが風の吹くように聞こえてくる」という意味だそうです。
今回は、その「泉響の湯」に入浴をしました。

浴室の暖簾をくぐると、廊下に貴重品入れのボックスが設置されていました。
脱衣所には無防備な四角いボックスしかないので、日帰り入浴の利用客も多いことからの配慮です。
脱衣所は温泉分析書も掲示されていました。

蔦温泉 蔦温泉旅館

浴室正面には、主浴槽がひとつ、左手に水樽があり、右手は温泉を使用をした洗い場になっています。
ここは、湯治棟専用の混浴風呂だったのを平成8 年(1996年)に男女別々の大浴場に改築したとのことです。
浴槽から天井を見上げると高さ12メートルもある梁が見事で、足元の浴槽底の木板と調和がとてもいい感じになっています。

蔦温泉 蔦温泉旅館

湯上りには、広々とした休憩処で、飲み物のサービスをいただきゆっくりさせていただきました。

冬場は、宿泊のみの利用になりますのでご注意ください。

温泉基本情報

源泉名:蔦温泉新湯
泉質:ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉(低張性中性高温泉)
泉温:45.4度

料金・アクセス情報など

住所:青森県十和田市奥瀬字蔦野湯1
電話:0176-74-2311
立ち寄り湯料金:大人800円、小人500円(小学生)
営業時間:10:00-15:00(14:30受付終了)
※宿に要確認
※冬季日帰り入浴は休業(12月から4月中旬頃)

HP:蔦温泉 蔦温泉旅館
https://tsutaonsen.com/

蔦温泉旅館

記載の情報は訪問時のものですので、現状に関しましてはご自身でご確認ください。感想・評価などは管理人の個人的な私見であることをご了承ください。




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