【乳頭温泉郷 大釜温泉】心中焼失で小学校建材で再建された秘湯

 

小学校の資材を再利用して建築された秋田県の乳頭温泉郷にある「大釜温泉」に宿泊しました。
この大釜温泉の建物は1977年に一度、火事で焼失してしまいました。
現在の黒い木板の建物は、校舎の建て替えのため取り壊されることになっていった由利本荘市の「子吉小学校」の資材を譲り受け再建しました。
そのため建物内部には、あちらこちらに学校らしさを取り入れています。
宿の看板も、小学校の門柱風の標識に「乳頭温泉小学校大釜分校 大釜温泉旅館」と書かれていました。
小学校の必須アイテムである二宮金次郎の石造も設置されています。

大釜温泉なぜ、取り壊される小学校の資材を使うことになったかは、館内に詳細が案内されています。
でも若い二人がこの温泉宿で心中するに至ったのかとか、その後どうなったのかとか興味が尽きませんがそこは不明です。

宿の外には夏季限定の無料の足湯が設置されています。
部屋に冷蔵庫が無かったので、持って来ていたビールをフロントで冷やしてもらって、ここにひとり座って湯上りのビールを飲んでボーっとして過ごしました。

部屋には、トイレや洗面台はなく共同になります。
テレビはありましたが前記のとおり冷蔵庫はありません。

大浴場は一階になります。
脱衣所には、写真のとおりアメニティとか余分なものは一切ありません。

大釜温泉

大釜温泉脱衣所の引き戸を開けるといきなり内湯の浴槽。
カランは右手奥になります。
かけ流しの温泉がブナの木で出来た浴槽から溢れ出ております。

大釜温泉

露天には2つの浴槽。
奥がぬる湯とのことですが湯量が少なくて泉温が低くほぼ水風呂状態。
手前の浴槽は逆に熱すぎて、沢の水が出てくるあたりでないと長時間入っていられませんでした。
でも、自然の中での入浴はとても気持ちのいいものです。

大釜温泉

食事は一階の大広間。
すでにお膳にすべての品がスタンバイ。
魚とシイタケのコンロに火をつけ、キリタンポを持ってきたら食事の準備は完了です。
素朴な山の宿の料理といった感じです。
お酒を1本だけ頼むも、広間には従業員は誰もいないので追加のオーダーをすることができませんでした。

大釜温泉

朝食も同じくお味噌汁だけ持ってきてもらってあとはセルフでご飯大盛りをいただきます。
当然、お代わりしてしまい、またまた、満腹の朝の始まりとなりました。

人気の乳頭温泉郷で一晩だけ白濁湯と戯れさせていただきました。

お世話になりました。

温泉基本情報

源泉名:大釜
泉質:酸性含ヒ素ナトリウム塩化物硫酸塩泉

料金・アクセス情報など

住所:秋田県仙北市田沢湖田沢字先達国有林
電話:0187(46)2438
日帰り入浴:700円
営業時間(日帰り):9:00-16:30(16:00最終受付) ※木曜休み
※湯めぐり帖(組合加入7軒(鶴の湯・妙乃湯・蟹場・大釜・孫六・黒湯・休暇村)の宿泊者限定で、2,500円(こども1,000円)で発売

HP:乳頭温泉郷 大釜温泉
https://ookama-onsen.jp/

大釜温泉

 

パンフレット

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記載の情報は訪問時のものですので、現状に関しましてはご自身でご確認ください。感想・評価などは管理人の個人的な私見であることをご了承ください。
宿泊日:2018年6月




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