【温泉漫遊記】その参 平等性を保った温泉 兵庫県 城崎温泉
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日に2,3杯のコーヒーを飲む。

それほどのこだわりはないので、夏は微糖のペットボトルをアイスコーヒーで楽しみ、冬はスーパーで購入したモカブレンドのレギュラーコーヒーをホットで飲む。

外で飲むときはだいたいブレンドを注文している。

気持ちをリラックスさせてくれるので、好きな飲み物のひとつである。

志賀直哉の名作「城の崎にて」の舞台となった城崎温泉は、有馬温泉、湯村温泉と並ぶ兵庫県を代表する温泉地。

その歴史は古く、平安時代から知られている温泉で、1300年の歴史があるといわれている。

城崎温泉の共同浴場のひとつ「一の湯」は、江戸中期まで「新湯」(あらゆ)”と呼ばれていた。

その効能から、江戸時代の名医“香川修徳”が1734年(享保19年)に書いた「一本堂薬選」の中で、「但州城崎新湯を最上至極天下第一湯とする。」と述べた。

天下一の温泉だと賞賛された「新湯」は、「一の湯」に改名することとなり、それまで名湯として栄えていた有馬温泉以上の人気となった。

城崎は湯治客が増えたことによって、一部の旅館が敷地内で温泉を掘削し宿の内部に内湯を造りはじめたことにより、限られた旅館だけが勝手に温泉の恩恵を受けるのはおかしいとの意見から裁判沙汰にまで発展をした。

その結果、公平性を保つために城崎温泉街の全体に温泉を配湯する配管を付設して、すべての旅館が平等に温泉の恩恵を受けられるようにした。

したがって、現在の城崎温泉の湯は集中配湯管理となり、街中のすべての源泉が集中配湯管理施設に集められ混ぜ合わされて、平均温度を57度に安定させてから各旅館やホテルの浴室に配られている。

当然、「一の湯」も今では、あらかじめ消毒し循環されているこの温泉を使用している。

こうして、天下一とうたわれた源泉はブレンド温泉へと変化をとげた。

公平で平等になったことにより、極上の湯を失ってしまった。

住所:兵庫県豊岡市城崎町湯島415-1
料金:600円
営業時間:7:00-23:00
定休日:水曜休

※城崎温泉宿泊者は無料。

 

城崎温泉湯めぐり地図記載の情報は訪問時のものですので、現状に関しましてはご自身でご確認ください。感想・評価などは管理人の個人的な私見であることをご了承ください。




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