【温泉漫遊記】その四 夏の思い出 群馬県 川湯温泉 
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この秋には衆議院選挙があるらしい。

コロナ対策や経済対策で自民党離れはあるが、かつてのような勢いは野党には感じられない。

昔、民主党が選挙公約のひとつとして掲げた八ッ場ダム建設中止もその後、二転三転した結果去年から運用が開始されている。

今回の選挙の結果はどうなるのだろうか。

心地よい風と蝉の鳴き声が聞こえてくる。

いつまでもこの惰眠を貪っていたいのだが、そろろそ駅に向かう準備をしなければいけない時間が近づいてきた。

湯上りの肌はサラサラとしていて気持ちいい。

三十畳ほどある大広間には私ひとりだけ。

笹湯にも聖天様にも別れを告げた。

そして、締めは王湯の入浴となった。

すべての共同浴場と温泉宿がダムに沈みこの源泉に浸かることはもうできない。

新しく高台に出来る温泉街の源泉は、自然湧出ではなくボーリングでの採掘で泉質も異なるらしい。

何かを手にれるには何かを手放す必要がある。

自然は時として大きな被害を我々に与えるが、同時に恵みも与えてくれる。

ダムは災害から守ってくれるだろうが、この極上温泉にはもう二度と入ることが出来なくなった。

さて、坂道を下って駅に向かうとしよう。

旧川湯温泉は、八ッ場ダムに沈み現存していません。感想・評価などは管理人の個人的な私見であることをご了承ください。




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