【カラーブックス 秘湯の旅】写真でみる日本の秘湯
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秘湯の旅はこころ安らぐ旅である。
こんこんと湧き出るいで湯にひたると、いつもは気付かなかった、自然の音楽が聞こえてくる旅でもある。
潮騒の音であったり、枝をそよがす風の音だったりする。

美しい四季それぞれの日本の自然のなかで、まさしく”自然そのものにひたる”という点では、温泉に勝るものはない。
いで湯は、大地の、地球のあったかい恵みである。

だが、いまの日本では、無茶な商業主義やエゴイスティックな開発という名の掛け声のもとに、秘湯は毒され、姿を変え俗悪観光地になっていく。
(本文中より)

昭和の終わりに出版されたこの本でも、どんどんと秘湯が無くなっていくのがよくわかります。
今では、不便な場所にある温泉は数少なくなっています。
”秘湯の宿”という宿に大型バスが乗り付けているのを見たこともあります。

非日常の中でゆっくりと過ごしたいですね。

出版情報

出版社名:保育社
著者名:藤嶽 彰英
発行年月日:昭和53年11月5日
シリーズ名:カラー ブックス

著者プロフィール

藤嶽 彰英(ふじたけ しょうえい)1929年12月3日-2016年10月7日
旅行記作家
新聞記者時代に旅行記を800回連載し、その後フリーランスの旅行作家となる。
日本各地の旅行案内を執筆し、特に温泉について詳しく紹介し旅行・温泉ブームの火付け役となる。
1980年大阪府文化芸術功労賞受賞。
旅行ペンクラブ会長、名誉会長、温泉学会顧問、旅行ペンクラブ幹事などを歴任。

感想・評価などは管理人の個人的な私見であることをご了承ください。




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