「孫九郎」を数年ぶりに訪問。
奥飛騨には一年に一度は必ず来ているですが、気になる宿が多くてあちこちの温泉宿に宿泊をしていたので福地温泉への訪問が久々となりました。
到着して車を玄関横の駐車場に停めると、礼儀正しい若旦那がお出迎えしてくれました。
ロビー横のソファーでウェルカムティーをいただき館内の案内を説明してくれます。
本館の風情のある部屋に宿泊をしたかったのですが、残念ながら現在は使用されていないとのことで、今回は綺麗なツインの洋室としました。
冷蔵庫は空なので、地下1階の自動販売機で調達する必要があります。
こちらは、洗面所とトイレ。
トイレは自動開閉式。
貸切風呂は、内湯と露天の2ヶ所。
空いていればいつでも無料で入浴可能になっています。
こちらは、内湯の貸切風呂。
大浴場も貸切風呂同様に、本館は内湯のみとなり露天風呂には洗い場がないので、こちらで身体と頭を洗い流します。
木々の中の濁り湯の露天風呂「蒼の湯」と呼ばれていて、私の大好きな温泉のひとつです。
露天の他に脱衣所の横が「なか風呂」になっています。
露天風呂の隣には山椒畑だった土地(約350坪)に土を盛り、池や小川を作り、飛騨の山から大きな木々を移植して奥飛騨の四季折々の自然を感じられる園庭があります。
水芭蕉の白い花が咲いていました。
湯上りは、この宿名物の「音泉リビングParagon」でまったり。
コンセプトは「温泉」と「音泉」で、「本物の温泉をゆったり満喫した後にここでのんびり音楽(音泉浴)にひたる」です。
Paragonとは、1957年から1983の間で約1000台が制作された、アメリカのJBL社を代表するスピーカーの名称で、すべての行程を手作業で製造していたため、最後の木工職人の引退に伴い生産が中止されました。
孫九郎のParagonは約40年前のものだそうです。
食事は、本館フロント奥の食事処でいただきます。
籠に入った前菜は、山の幸と海の幸。
ここ奥飛騨から富山湾まで100キロ弱ありますがホタル烏賊やハマグリなどが入っています。
小鉢にはこごみの胡麻和え。
生魚アレルギーの私には、ローストビーフ・カニ・湯葉の三種盛り。
あらかじめある程度火を通した鱒(ます)を目の前の電気コンロで仕上げてからお皿に移していただきます。
朝食は昨晩と同じテーブル。
この宿の定番である「源泉粥」や郷土料理の朴葉味噌(ほおばみそ)などが並びます。
温泉も食事もいつもながら期待通りの温泉宿でした。
訪問日:2024年4月
温泉基本情報
<露天風呂>
源泉名:帝の湯2号泉・5号泉との混合泉
泉質:単純温泉
泉温:帝の湯2号泉67.2度、帝の湯5号泉36度
湧出量:帝の湯2号泉150L/分、帝の湯5号泉250/L
<内湯>
源泉名:帝の湯4号泉
泉質:ナトリクム炭酸水素塩泉
泉温:81.8度
湧出量:202L/分
料金・アクセス情報など
住所:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷福地1005
電話:0578-89-2231
HP:福地温泉 元湯 孫九郎
https://magokuro.com/