【秋田県 乳頭温泉郷】湯めぐり手帖で巡る温泉旅
スポンサーリンク




乳頭温泉とは、秋田県仙北市の十和田八幡平国立公園内にある乳頭山の山麓に点在するいくつかの温泉の集まりの総称で、「乳頭温泉」という名前の温泉ではありません。

乳頭温泉郷とは

乳頭温泉郷には温泉街はなく、一軒宿の温泉があちらこちらに離れて点在をしています。
個々の温泉にも名前はありますが、それらの温泉の集まりの総称が「乳頭温泉郷」または「乳頭温泉」と呼ばれています。
日帰りの共同浴場などの温泉施設はないので、、7軒ある温泉宿を利用して入浴します。
また、「一本松温泉たつこの湯」という野湯もあります。
主な温泉は以下の通り
・鶴の湯温泉(宿泊施設:日帰り入浴可:混浴有り)
・大釜温泉(宿泊施設:日帰り入浴可
・妙乃湯温泉(宿泊施設:日帰り入浴可:混浴有り
・蟹場温泉(宿泊施設:日帰り入浴可:混浴有り
・孫六温泉(宿泊施設:日帰り入浴可:混浴有り
・黒湯温泉(宿泊施設:日帰り入浴可:混浴有り
・休暇村 乳頭温泉郷(宿泊施設:日帰り入浴可
・一本松温泉(野湯:日帰り入浴可:混浴有り

乳頭温泉郷にある7軒の宿(宿泊施設)は、どこも日帰り入浴が可能です。
また、宿泊者は「湯めぐり帖」という各宿の温泉に一回入浴が出来るお得なスタンプ帳を2,500円(子供1,000円)で購入することが出来ます。
有効期間が1年もあるので、3か所くらい回れば元が取れることから、1年以内に湯めぐりするならこちらの購入がおすすめです。




乳頭温泉の宿

1鶴の湯温泉

鶴の湯温泉は、1708年(宝永5年)に鶴が傷を癒している所を勘助というマタギによって発見されたと云われています。
それ以前は「田沢の湯」と呼ばれていたそうです。
江戸時代初期の大名だった秋田藩の佐竹義隆も湯治に訪れたことがあることから、この宿には今でも2010年に登録有形文化財に登録された「本陣」という建物が残っています。
「日本秘湯を守る会」の宿にもなっていて、ここからの引き湯で別館の「山の宿」も経営しています。

温泉名:白湯
泉質:含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(硫化水素型)
泉温:58.5度
PH:6.49

源泉名:黒湯
泉質:含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(硫化水素型)
泉温:57.9度
PH:6.86

源泉名:鶴の湯
泉質:ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(低張性・中性・高温泉)
泉温:39.4度
PH:7.1

住所:秋田県仙北市田沢湖田沢字先達沢国有林50
電話:0187-46-2139
料金:700円
営業時間:10:00-15:00(日帰り入浴時間)
  ※日帰り入浴月曜日露天風呂不可
客室:和室35室(収/100人) IN15:00 OUT10:00

2妙乃湯温泉

妙乃湯温泉(たえのゆおんせん)の創業は1952年(昭和27年)で、宿を改装してから人気に火が付いたようです。
この宿の創業者が日蓮宗の信者で、「妙」の文字には”凡人が仏となる不思議な力がある”ことから
「妙」の字を屋号に付けたそうです。
昼に食事もすることが出来るので、入浴のついでにランチを楽しむのもいいでしょう。
温泉は、「金の湯」と「銀の湯」の2種類あり、露天風呂は混浴になっています。

源泉名:湯本
泉質:酸性-カルシウム・マグネシウム-硫酸塩泉
泉温:56.3度
PH:2.52
湧出量:42L/分

源泉名:妙乃湯
泉質:単純温泉
泉温:37.2度
PH:6.5
湧出量:200L/分

住所:秋田県仙北市田沢湖生保内字駒ヶ岳2-1
電話:0187-46-2740
料金:1,000円
営業時間:10:30-14:00(日帰り入浴時間)
  ※日帰り入浴火曜休み(祝日変更あり)
客室:和室17室(収/60人) IN15:00 OUT10:00

妙乃湯




3蟹場温泉

蟹場温泉(がにばおんせん)の開湯は1846年で、昔は他の乳頭温泉郷の温泉と同様に農閑期の湯治場だったらしいです。
この宿の名前の由来は、宿から40メートほど東に行った蟹場という沢カニがよく採れた場所からきています。
宿から少し離れた場所にある混浴露天風呂の「唐子の湯」が有名です。

源泉名:蟹場・唐子
泉質:単純硫化水素泉
泉温:53.5度

源泉名:唐子
泉質:単純硫黄泉
泉温:53.5度

住所:秋田県仙北市田沢湖田沢字先達沢国有林
電話:0187-46-2021
料金:800円
営業時間:9:00-16:00(日帰り入浴時間)
客室:和室17部屋(収/60人) IN14:00 OUT10:00

4大釜温泉旅館

大釜温泉旅館の開湯は1962年(昭和37年)ですが、1977年に火事で焼失してしまいました。
現在の建物は、校舎の建て替えのため取り壊されることになっていった由利本荘市の子吉小学校の資材を譲り受け再建されました。
そのため、建物内部にはあちらこちらに学校らしさを取り入れてられています。

源泉名:大釜
泉質:酸性含ヒ素ナトリウム塩化物硫酸塩泉

住所:秋田県仙北市田沢湖田沢字先達国有林
電話:0187(46)2438
料金:600円
営業時間:9:00-16:30(日帰り入浴時間)
客室:和室16(収/50人) IN14:30 OUT9:30




5黒湯温泉

この温泉の開湯は、1674年(延宝2年)頃と云われていて乳頭温泉郷の中では「鶴の湯」に次ぐ古さです。
獣が病気を癒しに来ることから、「くるゆ」と名付けたとか、温泉が黒みがかって見えるから黒湯と言ったなどと言われています。
11月中旬~4月中旬は休業期間で、乳頭温泉郷の中で唯一冬季休業をしています。

源泉名:黒湯上
泉質:単純硫黄泉(硫化水素型:低張性・弱酸性・高温泉)
泉温:43.1度
PH:4.2

源泉名:黒湯下
泉質:単純温泉(低張性・弱酸性・高温泉)
泉温:57.1度
PH:4.0

住所:秋田県仙北市田沢湖生保内2番地1
電話:0187-46-2214
料金:800円
営業時間:9:00-16:00(日帰り入浴時間)
  ※日帰り入浴水曜11時~休み(祝日変更あり)
客室:和室20部屋(収/40人)、自炊棟22部屋

6孫六温泉

孫六温泉の開湯は1902年(明治35年)で、1906年(明治39年)に湯治場として営業を開始したそうです。
乳頭温泉郷の中で一番奥にある温泉です。

源泉名:唐子の湯
泉質:単純温泉
泉温:49.9度
PH:7.4

源泉名:石の湯
泉質:単純温泉
泉温:46.0度
PH:7.1

住所:秋田県仙北市田沢湖田沢字先達沢国有林
電話:0187-46-2224
料金:600円
営業時間:9:00-16:00(日帰り入浴時間)
※冬期間 日帰り入浴できません
客室:和室15部屋(収/35人) IN15:00 OUT9:30




7休暇村 乳頭温泉郷

「休暇村 乳頭温泉郷」は乳頭温泉郷の中でも最も近代的で大きな宿で、秘湯の宿の雰囲気はありませんが、洋室などもあり設備もしっかりとしています。
ここは2本の引き湯による温泉を利用しています。

源泉名:乳頭の湯
泉質:ナトリウム-炭酸水素塩泉
泉温:53.1度
PH:6.7

源泉名:田沢湖高原(空吹1号、2号、4号混合泉)
泉質:ナトリウム-炭酸水素塩泉
泉温:53.1度
PH:6.7

住所:仙北市田沢湖駒ヶ岳2-1
電話:0187-46-2244
料金:800円
営業時間:11:00-17:00(日帰り入浴時間)
客室:和室25部屋、洋室13部屋(収/112人) IN15:00 OUT10:00

休暇村 乳頭温泉郷

湯めぐりのおすすめ

乳頭温泉郷にある7軒の温泉宿の温泉は、白濁湯や金色・透明な湯などいろいろな泉質の温泉なので、複数ヵ所の温泉に入るのがおすすめです。
出来れば、乳頭温泉郷に泊まって「湯めぐり帖」を使うのが一番でしょう。
また、時間があれば「黒湯温泉」から、乳頭山への登山道の途中にある野湯「一本松温泉 たつこの湯」を訪問するのもいいでしょうね。
ぜい、一度はどこかの宿に宿泊をして湯めぐりを楽しんでください。




スポンサーリンク
おすすめの記事