半地下の浴室
一遍上人が開湯したといわれている別府の鉄輪温泉で天保時代からあるという共同浴場が「谷の湯」です。
鉄輪の中心街から裏路地に入って行きます。
今は用水路のようになってしまった平田川に沿って下ったところにあることから「谷の湯」という名前になったそうです。
入浴料は、隣の民家にあるパイプに投函する仕組み。
当然建替えられて2階建てですが、低地に建っているので1階の浴室には階段を下っていきます。
浴室内は薄暗くて、そこに不動明王が祀られています。
この不動明王は年に2回 8月21日と3月21日に浴室から持ち出して、お坊さんにお経をあげてもらう慣わしがあるとのことです。
その不動明王がある下の空洞には、昔の源泉跡がありました。
コンクリートの浴槽は男女で別々ですが、女湯との境の一部が木の板が打つ付けられていて取り外せそうな造りになっています。
薄く色付いた濁り湯を楽しめる共同浴場でした。
温泉基本情報
源泉名:谷の湯
泉質:ナトリウム-塩化物泉(低張性弱酸性高温泉)
泉温:71.1度
PH:4.9
料金・アクセス情報など
住所:大分県別府市北中1組8
料金:150円
営業時間:6:30-21:00
定休日:年中無休