【伊東温泉 東海館】温泉の獅子の湯口は森田東光作
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「東海館」は伊東温泉を流れる松川河畔にある木造三階建ての元温泉旅館の建物です。
地元の材木商だった稲葉安太郎により1928年(昭和3年)に創業し、幾度かの増改築を行いながら旅館業を営んでいましたが、1997年(平成9年)に70年近く続いた旅館の長い歴史に幕を下ろしました。
その後、伊東温泉情緒を残す街並みとしての保存要望もあり、所有者から建物が伊東市に寄贈されました。
1999年(平成11年)には、市の文化財に指定され保存改修工事が行われ、2001年(平成13年)に伊東温泉観光文化施設として開館しました。
温泉も入浴することが出来るので、建物の見学も兼ねての訪問となりました。
入り口で、入館料(入浴料)を支払いまずは館内巡り。

それぞれの部屋には、違った顔がありどの部屋もすごく魅力的です。
材木商が建てた旅館だけあって、全国からかき集められた名木が各所に配され、欅の一枚板による床板・黒檀や天然杉の絞り丸太による床柱・目の詰んだ桐の柾目板を張った天井など、高価な木材を使用されています。
各部屋それぞれに網干・富士山・帆掛け舟など、伊豆ならではの図案が彫りこまれていました。
こんな部屋で川面を眺めならが宿泊してゆっくり過ごせたら最高でしょう。
旅館が閉館されたのはとても残念です。

大浴場は一階にあります。
入浴出来る曜日と時間が決まっているので事前に確認が必要です。

伊東温泉 東海館

今の時代にここを大浴場と呼ぶには狭いでしょうが、創業当時は十分にその呼び名にふさわしかったのでしょう。
浴室には気品があり、加温された温泉が贅沢にかけ流されています。
温泉が流れ出る湯口の獅子は森田東光作とのことで、女湯お湯口は蛸だそうです。
そちらも見て見たかった。

源泉名:松原25号泉
泉質:アルカリ性単純温泉(低張性・アルカリ性・低温泉)
泉温:26.3度
PH:8.6
効能:神経痛・筋肉痛・関節痛・胃腸病・疲労回復など

営業日:土・日曜日及び祝日、および1月1日-3日
営業時間:11:00-19:00(大浴場と小浴場、男女入れ替え制)
<大浴場>女性:13時から14時45分、17時から19時
男性:11時から12時45分、15時から16時45分
入浴料:大人500円・小人300円 *入館料も含みます。
住所:伊東市松原町12-10

記載の情報は訪問時のものですので、現状に関しましてはご自身でご確認ください。感想・評価などは管理人の個人的な私見であることをご了承ください。




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