満足のいく温泉宿
「元湯 孫九郎」のある奥飛騨の福地温泉は、真夏でも涼しく冬は極寒の地です。
ミシュランガイド3つ星にも選ばれたこの宿は、かつては「秘湯を守る会」の宿でもありました。
チェックインを待つ間、玄関横の囲炉裏で自家製の紫蘇ジュースでもてなしてくれます。
この宿には和室15・洋室4・和洋室5の合計24室あって、本館と天領館に分かれています。
本館の和室は建物が古いからとの理由で、子供の宿泊は出来ません。
1984年築とのことですが、清潔で古さを感じることなく逆にいい雰囲気でした。
2015年にリニューアルされた天領館の和室はとてもモダンで、上品な雰囲気の部屋で僻地の温泉旅館に泊まっているとは思えませんでした。
露天風呂は、建物裏手の小道をはさんだ反対側にあります。
男女ともに「蒼の湯」と呼ばれていて、何度か改築をされていて昔は混浴だったらしいのですが、今ではその面影はまったくありません。
温泉は、青みがかった白濁湯でかすかに鉄臭がします。
福地温泉では、いくつかの宿の湯に入浴をしていますがこの湯は独特で、他とは異なります。
「蒼の湯」の隣には貸切の家族湯もあって、「空いてます」の札がかかっていれば予約なしに自由に利用できます。
内湯の大浴場は、新館一階の奥にあります。
内湯は露天風呂とは異なる透明な温泉の源泉で、泉質はナトリクム炭酸水素塩泉です。
かけ流しで使用されていて、飲泉も可能です。
ぬる湯の浴槽もあって、長湯で楽しむことが出来ました。
館内にも貸切風呂があり、こちらも予約なしで自由に利用できます。
食事は、本館の囲炉裏のある食堂でいただきます。
食前酒は梅酒で、先付けは孫九郎の定番「こごみの胡麻和え」になります。
お造りは「川ふぐ(なまず)」で、焼き物はイワナと五平餅、それに飛騨牛のしゃぶしゃぶもこの宿に来れば楽しみな料理。
その他に、季節の品を堪能させてくれます。
朝食は、自家源泉(帝の湯4号泉)を使用した源泉粥が出てきます。
この温泉には、市販の胃腸薬(キャベジン)とほぼ同じような成分が含まれているそうです。
湯上りは、音泉リビング「Paragon」で素敵な音楽に包まれて、ゆっくりと身体と心を癒します。
もちろんドリンクは無料サービスになっています。
温泉基本情報
<露天風呂>
源泉名:帝の湯2号泉・5号泉との混合泉
泉質:単純温泉
泉温:帝の湯2号泉67.2度、帝の湯5号泉36度
湧出量:帝の湯2号泉150L/分、帝の湯5号泉250/L
<内湯>
源泉名:帝の湯4号泉
泉質:ナトリクム炭酸水素塩泉
泉温:81.8度
湧出量:202L/分
料金・アクセス情報など
住所:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷福地1005
電話:0578-89-2231
HP:福地温泉 元湯 孫九郎
https://magokuro.com/