h2 class=”sc_heading headtag blue”>「日本秘湯を守る会」ってなに?
温泉好きでなくても「秘湯」と言う言葉を一度は、見聞きしたことがある人も大勢いることでしょう。
この言葉は「日本秘湯を守る会」の生みの親である岩木一二三さん(平成13年没)が唱えた造語で「秘境にある温泉」との意味です。
「日本秘湯を守る会」は、JTBの子会社である朝日旅行社(2020年3月31日に清算)の前身となる朝日旅行会を創業した岩木さんが中心となり、1975年4月に設立されました。
当初は33軒のバスも来ないような不便な立地の温泉宿が加入し発足しています。
インターネットなどもない時代なので、多くの無名の小さな宿が集まることによって、それらの宿を紹介した紀行文である「日本の秘湯」を発刊することにより宿泊客の集客に務めました。
この本は重版を重ね最新の22版では147軒の宿を収録しています。
現在は、発足当時とは交通事情がかなり変わっていて、加盟している宿には「秘湯」のイメージからは少し離れてしまっている場所もあります。
しかし逆に、自家源泉や源泉かけ流しの宿が多いので、交通の便が良くなったことにより、車で気軽に秘湯の雰囲気と美味しい地元の料理を味わえることから人気になっている宿も数多くあります。
これは、時代が変わっても「日本秘湯を守る会」の設立理念である「日本の温泉のよさを保ち、環境保全に努める経営理念を相互に啓発・啓蒙する温泉旅館を集めて共同宣伝、相互誘客を図る組織」を加盟している宿が継承しているからだと思います。
「日本秘湯を守る会」は、2004年4月までは、温泉宿の集まりの任意団体でしたがその後に法人格を取得して、今では一般社団法人となっています。
加盟をしている宿は?
「日本秘湯を守る会」には、北海道から九州まで全国各地の温泉宿が会員として登録しています。
登録には、加盟申請した宿は入会審査に合格することが必要となります。
「秘湯」の宿なので、熱海や有馬など数多くのホテルや旅館が立ち並ぶ有名な温泉地ではなく、一般的には名も知れない温泉の一軒宿などが多いです。
また、宿の建物も小規模から中規模程度で部屋数も少ないところがほとんどです。
ただ、入会審査には明確な定義や判断基準はないようです。
今の日本は道路なども舗装されて、交通の便はかなり良くなっていますが「日本秘湯を守る会」の宿の中には、未だに山道を数時間歩かないとたどりつかない一軒宿や、冬季は雪などで休業しているところ、携帯電話の電波は入らない場所などもあります。
加入している宿は会を任意に脱会できるので、以前は会に所属していても、今は入っていないということもあります。どの宿が現時点で「日本秘湯を守る会」に入会をしているかは、「日本秘湯を守る会 公式Webサイト」で必ず確認してください。
訪問時の目印としては、入会している宿にはテレビや雑誌などでよく目にする「日本秘湯を守る会」と書かれた提灯が掲げられています。
特典は10回宿泊すると1泊無料!
「日本秘湯を守る会」または「日本源泉湯宿を守る会」「日本文化遺産を守る会」の宿に宿泊をすると、専用のスタンプ帳に1泊につきひとり1つ宿のスタンプを捺印してもらえます。
集めたスタンプが10個になると、スタンプ帳に捺印した宿の中から1泊無料で宿泊をすることが出来ます。
スタンプ帳ははじめに宿泊をした宿で貰うことが出来ますので、「日本秘湯を守る会」に加盟をしている宿に泊まったら必ず貰うようにしましょう。
このスタンプ帳の有効期限は、最初の押印より3年間で、無料で宿泊が出来る期間はスタンプ帳の有効期間(3年)から6ヶ月となっています。
また、スタンプを押してもらう条件として、宿への直接予約か日本秘湯を守る会公式Webサイトからの予約になります。
一部で押印対象外のプラン(素泊まりやキャンペーン)もあるので、私はいつも宿へ直接電話で予約をしてスタンプ帳への押印の有無を確認しています。
このスタンプですが、宿ごとに個性のあるデザインで宿泊のいい思い出にもなります。
無料宿泊に関しては、宿により対応できない期間(土日や祝日、お盆など)やコースもあるので、こちらもお目当ての宿に、スタンプ帳の無料を利用したい旨を予め伝えて確認をしたうえで予約するのが確実です。
スタンプ帳満タンで無料宿泊しました!
私は、このスランプ帳の存在を知ってからは積極的に「日本秘湯を守る会」に宿泊をしています。
もちろん、無料宿泊の恩恵にあやかるという目的もありますが、いい温泉やサービスの行きとどいた宿が多いからです。
宿泊料金は、1万円以下の宿から3万円程度のところまでまちまちです。
なので、スランプ帳がいっぱいになった時に泊まる宿はその中から一番高い宿に泊まるのがお得感が増します。
私は、2018年に初めて10個のスタンプを集める事が出来たのでお気に入りの宿の一軒である鳥取の「岩井温泉 岩井屋」で利用させていただきました。
無料宿泊でも、いつもと同じ食事や部屋でしたのでとても満足しました。
その後もスタンプ帳を持って「日本秘湯を守る会」の宿を訪問しています。みなさんもぜひ「日本秘湯を守る会」の宿を利用してスタンプを集める温泉旅を実践してみてください。
私もまだまだスタンプ集めてます。
宿泊体験記事
このブログでも、私の宿泊をした宿をいくつか紹介をしていますので、参考にしてみてください。