【黒川温泉 新明館】ノミを使って宿主が掘った洞窟風呂が名物

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「新明館」は、黒川温泉の中心を流れる田の原川沿いにある温泉旅館です。
九州でも人気のある温泉地のひとつ黒川温泉は、以前は鄙びた温泉街でしたが旅館の主たちが協力して木を植え替え、温泉街に立てられていたすべての看板約200本を撤去し、「あるがままの自然」をイメージした温泉街を造りそれが現在の集客に成功しました。
「神明館」は大きくてホテルのように見える立派な建物ですが、総客室数は12部屋と意外とこじんまりした宿でした。

入口のロビーを含め内部は純和風で黒い木の基調で、その奥に囲炉裏と自動販売機と無料のコーヒーサービスコーナーがあります。

お土産コーナーもありますが、それほレパートリーはありません。

新明館の部屋

部屋は、6畳と8畳の2タイプあり、今回は8畳タイプの夕月にお世話になりました。

角部屋で、窓外に田の原川を眺めることが出来ます。

部屋に洗面台とトイレはありますが、お風呂はありません。

部屋着は浴衣が用意されていました。

新明館のお風呂

温泉は、5か所あって利用は結構複雑でこうなっています。

・男女別の内風呂は、滞在中はいつでも入浴できます。
・一方、「洞窟風呂」は男女別ですが、利用時間は15時から22時までと朝6時半から10時までで深夜は入浴できません。
・「岩戸風呂」は、15時から19時半までは男性のみで、19時半から22時までは混浴。
その後、朝6時半までは利用不可。
6時半から10時までは女湯になります。
・「風の湯」は、15時半から23時までは予約制の貸切風呂で、その後6時半まで利用できません。
そして、6時半から8時までは女湯で8時から10時は男湯になります。
・「かじかの湯」は、15時半から22時までは予約制の貸切風呂で、その後は空いていれば誰でも使える貸切風呂となります。

館内一階に内湯はあります。

浴槽はレトロなタイル張りになっていて、洗い場(カラン)があるのでここで身体と頭を洗いました。

続いては「岩戸風呂」。
翌日には女性専用になるので、宿泊日当日に入浴をするしかありません。

広くて大きな浴槽です。
ここが、新明館で一番古い浴室だそうです。

この宿の名物「洞窟風呂」。

この洞窟風呂は、三代目の宿主(テツヤ)が自らノミを使って3年半かけて掘ったとのことです。
その後藤哲也さんは、2018年1月に肺炎のため86歳で残念ながら亡くなりました。

入口で洞窟が分かれていて、別名「穴風呂」と呼ばれています。
洞窟中でも温泉がコンコンと湧き出ていました。

男女の洞窟風呂の間に、貸切風呂の「かじかの湯」があります。
ここは22時までは予約制ですが、その後は空いていれば自由に使うことができます。

「風の湯」は、階段を上がった少し高台にあって23時までは予約制の貸切風呂なので、チェックイン時に予約して食後に利用しました。
広い浴槽をゆっくり楽しむことができました。




新明館の食事

食事処は、田の原川を渡った反対側になります。

席には既に食前酒にと口取が並び、囲炉裏では鮎が焼かれていました。

食事のお供には冷酒をチョイス。

先付けはとろろにオクラがかけられていてさっぱりとした味でいただけました。

お造りはカツオのたたき。

生魚の苦手な私には、カツオのたたきの代わりに茄子の揚げ物が提供されました。

焼き物の薩摩芋の味噌焼きはまさに絶品。
本当に美味しい。

こちらは、五穀饅頭。

そろそろ囲炉裏で焼いていた鮎が食べ頃になっていたので、お皿に移していただきます。

もう一つの焼きものは、お肉とお野菜を囲炉裏で焼きます。
このくらいの量のお肉が今の私にはちょうどいいです。

〆の椀物はお蕎麦でした。

デザートのトマトのワインには、甘くもなく酸っぱいくもなく、デザートとしてとても良かった。




朝食は、昨晩と同じ食事処のテーブルでいただきました。

温泉も食事も満足のいく宿でした。

出来れば、この宿を造ってくれたテツヤさんに会いたかった。

温泉基本情報

源泉名:小葉瀬温泉
泉質:ナトリウム-炭酸水素塩-硫酸塩・塩化物温泉
泉温:71.8度
PH:6.6

料金・アクセス情報など

住所:熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6608
電話:0967-44-0916
営業時間:

HP:黒川温泉 新明館
https://shinmeikan.jp/

 

パンフレット

温泉分析書

記載の情報は訪問時のものですので、現状に関しましてはご自身でご確認ください。
感想・評価などは管理人の個人的な私見であることをご了承ください。




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