「海潮温泉 海潮荘」は、奥出雲の秘湯と呼ばれていて、”日本秘湯を守る会”の加盟の温泉宿です。
海潮温泉(うしおおんせん)の起源は非常に古くて、733年(天平5年)に編纂された『出雲国風土記』にも記載されている温泉です。
もともとの源泉は、川淵から湧いていましたが、枯渇していまい2005年(平成17年)に新たな源泉が掘削し2006年(平成18年)から利用されています。
宿の雰囲気は、老舗旅館そのものです。
今回宿泊をしたのは、1階の中庭が見える”信夫”で和室の1間でした。
部屋の入口には空の冷蔵庫があり、ジュースなどはフロントで、ビールは館内の自動販売機で購入することが出来ます。
トイレは洋式でウォシュレットでした。
男女の浴室は、夜に入れ替わります。
また、1室ある貸切風呂は空いていれば無料で利用することが出来ます。
到着当日の男湯は廊下右手の浴室。
脱衣所はシンプルで、宿泊施設としてはアメニティもあまりなく、タオルはてんこ盛りで置かれていました。
浴槽は、内湯と露天風呂が一つにつながっていて、硝子扉で仕切られています。
しかもこの浴槽、露天風呂の奥に格子がありますが女湯ともつながっているとても広いものになっています。
翌朝、男女が入れ替わった浴室の脱衣所には2階に展望台がありました。
階段を上がってみるとそこは脱衣所。
窓からの景色は山が見えるだけで展望はありませんでした。
浴室の広さは昨日よりも手狭でしたが、内湯と露天風呂の浴槽がつながっていて硝子扉で仕切られている造りは同じでした。
貸切風呂は扉の札をひっくり返りて”入浴中”にして、扉の鍵を閉めて利用します。
食事は中庭の眺めが楽しめる食事処でいただきました。
テーブルが掘りごたつではなく足を落とせないので、長時間食事では少々窮屈でした。
お品書きはなく、先付けは既にテーブルに置かれていました。
飲み物は、奥出雲町の地酒の”七冠馬”を冷や酒でいただきます。
生魚が食べられないので、刺身をそのまま湯引きしたものが提供されました。
今回は、すき焼きのコースにしてみました。
締めのうどんやごはんでお腹は満腹。
その他に茶碗蒸しや吸い物などが出ました。
朝食もボリューム満点で、ごはんの他にお粥までついていました。
訪問日:2025年3月
温泉基本情報
源泉名:海潮温泉
泉質:単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
泉温:42.4度
アクセス
住所:島根県雲南市大東町中湯石451
電話:0854-43-5000
HP:海潮温泉 海潮荘
http://ushiosou.com/